体調が悪い日のそば屋さん

友人とどうしても必要な買い物をしに出かけた日のことです。その日はお互い風邪気味で、あまり体調がよくありませんでした。食欲もあまりなく、お昼ご飯はどうしようね、なんて行きの電車で話していました。やはりそういう時はつるっと食べられる麺類が良いだろうということで、買い物が終わった後、スマホで軽く検索して、近隣のそば屋さんやうどん屋さんを探しました。
ところが、どういうわけかどこも休業日でした。日曜日だったのですが、個人経営のお店が多かったせいかもしれません。駅まで行く途中で見つからなかったら、もうコンビニのもので良いだろうという話になり、2人で適当な話をしながらふらふらと歩いていくと、うまい具合に一軒だけ見つかりました。
やはりそこも個人経営のお店でした。少し混んでいましたが、さほど待たずに座ることが出来ました。友人は盛り蕎麦を、私はわかめうどんを注文しました。お値段の割にかなりのボリュームで、大変おいしかったです。関東風の濃いだしで、けれどその割にしょっぱくもなく、食欲がふるわなくても食べることが出来ました。
翌日、風邪が悪化して微熱が出てしまったのですが、まあこれは仕方がないことですね。寝床で小説を読みながらおとなしくしていました。運の悪いことと良いことがサンドイッチになったかのような日でした。


とある歩道橋の話

自宅近隣の個人経営の書店に小説を買いに、歩道橋を渡っていた時のことです。急にふわんふわんと揺れ出したので地震かと思ったのですが、ランニング中の方が反対側から階段を上ってきていただけでした。案外揺れますよね。たまに、ちょっと怖く思うことがあります。
歩道橋といえば、我が家最寄りの駅から、さらに2、3駅ほど行ったところに、春になるととても美しい光景を見ることができる場所があります。駅前からすっとまっすぐに並んだ桜並木を、そこから見下ろせば、まさに絶景。うまいこと雲1つない青空の日に出会えたならば、一面の青と一面の桜色の、絶妙なコントラストを目にすることが出来ます。
この光景は、市報の表紙などにもよく採用されています。そして一般人同士の何気ない撮影ポイント争いが激化する原因でもあります(笑)。やはり撮るからには素敵なものを撮りたいと思うのが普通でしょうから、仕方のないことなのかな、とは思います。
この歩道橋を通っている際のもので、個人的に1番記憶に残っている光景は、どういうわけか雨もよいの日のものでした。ちょうど散り際で、赤紫色の萼が目立ち始めた桜の上に垂れ込めた曇天。カラッとした美しさではないものの、過ぎゆく春の優美さに魅せられた日でした。


まだ知らない国々

友達が海外旅行から帰ってきました。その子は大学でも外国語を専門的に学んでいて、日本語の他に3ヶ国語くらいペラペラなので羨ましいです。今回も国を4つほど回ったそうです。どこに行って来たの?と聞いたところ、「南アメリカの山のほう」とだけ教えてくれました。なかなか観光ガイドにはないマニアックな場所に行ったようです。素人だったらあまり選ばないような場所を選んで旅行に行く彼女は「世界にはまだまだ知らない場所があるから、見てみたいんだ」と目をキラキラさせながら話していました。彼女の語学力があれば世界中のある程度の国に行っても通用すると思いますが、「言葉がなくても心があればコミュニケーションはできるよ」と教えてくれました。中には、ガイドブックすら発売されていない少し危険な国に行ったこともあるそうで、もういっそジャーナリストになってしまえばいいんじゃないかと勧めてみましたが、「私は旅行で楽しみたいんだ。仕事なら日本です」という主張は変わらないようです。
旅行の写真を見せてもらうと、美しい自然の風景や、荘厳な寺院や教会、朝の市場で売っているグロテスクな果物など海外では刺激的なものにたくさん出会えるんだなと分かります。彼女の話を聞いているだけで、まるで自分も旅をしたかのような気分になるのです。


読書タイムでリラックス

先日、仕事から早く上がれたので帰りに本屋さんへ寄って文庫を一冊買いました。新しい作品ではないのですが、以前から気になっていたのにずっと読めなかった一冊でした。さっそく家に帰り、夕飯を食べてシャワーを浴びて読書タイム。仕事が早く終わったおかげでいつもより早く家事が終わり、自分の時間をたっぷり楽しむことができました。
美味しいワインとチーズも買ってあったので、それをつまみにして本を読む時間を堪能。私にとっては最高のリラックスタイムです。半分くらい読み進めたところで眠気が襲ってきてウトウト…。ソファーでごろごろしながらの読書だったので当たり前ですね。そして、目が覚めて気づくと夜中の2時!なんとうたた寝してしまったようです。
すっかり湯冷めしてしまったので、もう一度熱いシャワーを浴びてから布団に入りました。今度から読書をするときは布団の中でしようかな?そしたら寝てしまっても湯冷めすることはありません(笑)
こんなこともありますが、私の読書生活は充実しています。毎日…とまでは行きませんが、仕事が休みの日や時間に余裕があるときには積極的に本を手に取っているような気がします。本は心の栄養です。これからも良い本に出会いたいですね。


子どもの言葉

いとこの子どもが2歳になるのですが、最近「このゆびぱぱ~」という童謡を気に入って口ずさんでいます。正式名称は「おはなしゆびさん」ですね。2歳になってようやく人間らしいお喋りが上手になり、私のことも「おばちゃん、おばちゃん」と呼んでくれます。「あー」とか「まんま」しか言わなかったのに、子どもの成長ってあっという間なんだなあと感心しました。
「おはなしゆびさん」では、パパとかママとか、姉さん・兄さんが登場するので、家族の呼び名を覚えるのが楽しいらしく、父親を指差して「パパさん」とか呼んでいるみたいです。全然関係ない人を指差して「ねえさん」とか呼ぶときもあるらしく、それは面白いですね(笑)
童謡とか絵本とか、子ども時代に触れるものって言葉の成長に大きな影響を与えているんだなと分かった出来事でした。いとこはなるべくたくさんの絵本を読んだりお歌を歌ってあげるよう心掛けているそうです。ママも頑張っているんですね。来年から幼稚園に行くそうなので、そこでもまたたくさんのお歌や絵本に出会うことでしょう。そしてなにより、たくさんのお友達に囲まれて生活する中で、獲得する言葉もたくさんあるのではないでしょうか。成長が楽しみです。


1本の包丁から

最近、知人からプレゼントに包丁を頂きました。切れない包丁の方が危ないとはよく言いますが、御多分に漏れず、「まあ大丈夫だろう」と切れ味の鈍った古いもので料理をしていて、ちょっとした怪我をしてしまったものですから、色々と心配を掛けてしまったようです。
この包丁を作ったのは1000年ほど前から続いている流派の刀匠さんだということで、ケースから取り出すのも何だか畏れ多く思いました。手に取ってみると、今まで使っていたステンレス製のものよりずっしりと重かったです。そして、怖いくらいよく切れます。菜でも刺身でもスパスパです。固いカボチャの皮でさえ、以前ほど力を入れずに済むようになりました。昔の人が使っていたものも、このような感じだったのでしょうか。ついつい軽い材質のものばかり選んでしまっていたのですが、この切れ味を味わったことがなかったのはちょっと損だったかも……なんて思ったりして。お手入れは大変そうですが、大事に使っていきたいと思っています。
その刀匠さんでは、他にレターナイフやハサミなども扱っていらっしゃるようでした。ホームページを眺めていて特に気になったのは、レターナイフでしょうか。日本刀を思わせる美しさなのです。時代小説、歴史小説好きとしては放っておけず、早速注文してしまいました。届くのが今から楽しみです。


パーキングエリアでだらだら

高速道路のパーキングエリアでのことです。その日は私が運転手を勤めていたのですが、分岐点を通過する際にちょっとヒヤッとした瞬間があったので、1時間ほど、少し長めに休憩を取ろうと寄りました。かなり大きめのパーキングエリアで、食堂や土産物店、屋台などが非常に充実していました。建て替えたばかりと思しき小綺麗な建物で、お客さんも多かったと思います。トイレには外まで列が出来ていました。
とりあえずカップのコーヒーを飲んで一服しました。肩の力がふっと抜けて、非常に楽になったことを覚えています。高速道路って、一般道路とは違って信号や横断歩道などもなく、ほぼ一本道で楽かと思いきや、そんなことはないんですよね。いつもよりスピードを出している分、気が張っていたのだなあ、と改めて思い知りました。
せっかくだったので、その土地の名物だという食べ物をいくつか購入し、同行者といっしょに舌鼓を打ちました。串焼きのステーキが特においしかったです。香ばしくジューシーで、同行者と合わせて4本ほど平らげてしまいました。
特に予定を決めているわけでもない旅だったので、更にそのまま私は小説読みに突入、同行者は持参していた携帯ゲームをカチカチと、各自思うままにだらだらしてから出発しました。これはこれで旅っぽいような、壮大な時間の無駄遣いをしているような。ともあれ、のんびりと休憩出来た素敵な時間でした。


たまに羽目をはずしてもいいよね?

同じ睡眠をとるにしても、睡眠の質が悪いと寝起きが悪い、疲れが取れない、眠気を感じる、一日が上手く始まらないんです。机の上でそのまま寝てしまうとか、テレビを見ながらソファーでうつらうつら・・・。冬場のこたつでうとうと・・・。その時は気持ちいいんですよね。寝る準備をしてないけど知らぬうちに眠りに落ちるあの気持ち良さはなんとも言えません。ですが、一日のスタートが良くないとなんだか悪循環な気がして良くない。ということでちゃんと寝るべき場所で寝るという大事な事を守ろうと思います。ここ最近はちゃんと寝ていたのですが、昨晩はお友達が遊びに来てて、久しぶりに女トークに花が咲いてしまいました。新しい料理のレシピとか、最近読んだおススメの本とか、恋のお話とかその他もろもろが止まらなくて、お菓子を食べたりスイーツを食べたり。太るねと言いながらもたまには良いよねと二人で正当化しながらたくさん食べました。そしてそのまま倒れこむかのようにして寝ちゃったんです。寝るべき場所では寝たんですが、ほら、時間も遅かったし歯磨きも忘れちゃって。今日から又規則正しいお時間へ戻しますが、なんだかんだいって昨日の夜はとても楽しい時間でした。


あーでもないこーでもない、とつぶやける毎日

叶ったら良いのになぁと思っているけどありえない事、たくさんありませんか。一億円の宝くじ当たったらいいなぁと夢見てみる、でもくじを買ってないので当たるはずが無い。痩せたいなぁと思いながらもケーキやラーメンを夜中にほおばってみたり。誰かと会うのはめんどくさいけど、一人だと寂しいと思ったり、部屋や家が狭くて片付け面倒なんだよねと思いながら今日もたくさんの本を買ってきたり雑貨を買ってきたり、洋服ダンスや引き出しに入りきらない服をどうしようといいながら、今日も着る服が無いとつぶやいたりする事、誰にでも一度や二度はあると思うんです。そんな時私って矛盾してるなぁって思いません?でもその矛盾は結構楽しみな事の方が多かったりするもんです。ありえないけど夢を見る事が出来る、困ったといいながらもおいしい物を食べたり楽しく友達と買い物に行ったり、そんな時間を過ごす事が出来ます。矛盾だらけの世の中だけど、それはきっと今も昔もそんなものだと思うんです。だって人間ってきっと無いものねだりだと思うから。あれが欲しいこれも欲しい、これが手に入ったら次はあっちが欲しい。この気持ちのバランスをとりながら生きていくのが、実は人生の楽しみだったりするんだと思います。この緩やかなバランスを楽しみながら、あーでもないこーでもないと、毎日を楽しく過ごしています。


レーベルの代表作を一気読み

最近、とあるレーベルの黎明期から中興期、そして今現在をそれぞれ象徴する作家たちの作品を一度に俯瞰する機会に恵まれました。何のことはなく、ただそれぞれの時期の大ヒット作品を歴代から順に片っ端から読んでいくというだけなのですが、これがなかなか面白い。最初はあまりリアリティを重視した作風ではない、どこかファンタジックなもの――しかも作家自身あえてそうしている――がヒットしていたのが、現在に至るまでの間に、よりリアルに、より生々しく、より人間らしくといった風に移行していってるんですね。
そのレーベルについて詳しく分析した本によれば、その移行スピードはとある日陰ジャンルが徐々にその居場所を獲得していった時期と重なっているようです。ちなみのこのレーベル、その日陰ジャンルに属する小説が大半です。一般に普及するにあたって、よりウケが良かったのがリアル路線、ということになるのでしょうか。
一部のマニアだけのものだったのが、よりマニアックにリアリティを追求するようになったというのは興味深いです。色々と勉強になった時間でした。好きなものについて知るのって楽しいですよね。更に好きになれる気がします。次はあまり売れなかったものを読んでみようと思っています。一体何が見えてくるのか、今から楽しみです!